GSのインベスターデー
ROEなどの目標を発表し、企業としての今後の成長を投資家に対して話すといった内容。
開催に至る経緯としては、投資家からの「会社の今後や将来がわかりにくい」という声が多くなったのでそれらに応える形です。
多くの幹部が数字を交えて今後の成長過程を説明する様子は、かなりの緊張感の中で開催されたことが想像できます(汗)
インベスターデーでの発表内容をざっくりと整理すると
- 今後3年間のROE目標(13%以上にする)の開示
- 経費13億ドル削減への取り組み
- 成長させる事業分野の説明(法人向け資金管理・決済サービス、外部資金を活用した投資ファンド事業、消費者向けデジタル金融、富裕層向け資産管理)
- メイン事業であった投資銀行業務への依存度の軽減
こんな内容です。
GSのツイッターアカウントを見てみると固定ツイートでインベスターデーについての動画がありましたので備忘録として記載しますね。
PODCAST: $GS CFO Stephen Scherr reflects on the firm’s first-ever Investor Day last week: https://t.co/SJClGZLF32 #GSInvestorDay pic.twitter.com/wgjTsLRTg9
— Goldman Sachs (@GoldmanSachs) February 8, 2020
金融のマンモス企業も、ついに変革を求められる時代になったんですね。
他の投資銀行系がどこも投資家に対して、歩み寄る姿勢を見せていたため、GSも余儀なくされたといった印象です。
企業と投資家は、ビジネスライクな関係ですが、本当につきつめるとどちらも対等な関係性である必要があるように思うんですよね。
投資家は期待しながら支える、企業はその期待に応えリターンをつくる。
この結果として、どちらにとってもメリットがあるというシンプルな構造です。
だからこそ、企業は投資家に期待感をもって支えてもらうためにも、説明をする必要がありますし、期待に応える努力が必要なのでしょうね。
投資家に対して真摯に向き合う企業が増えれば増えるほど、
大企業は、今後投資家軽視の姿勢を改めていくようになりそうです。
特に昔からの伝統的な業務で、安定しているようにみえる企業ほど変わっていくのは今後の楽しみの一つにしたいです。
今は昔よりも投資が集まりやすい、集めやすい時代なので、変化が速い中小企業に食われないためにも、大企業は頑張るべきです!
私は経営には全くタッチしていません。
目の前の仕事で忙殺されるポジションですが、会社の変化を頑張って支えます!
とはいえ、大々的に変わるときは怖いです(笑)
最後にGSの過去のチャートを2種類貼っておきます。
99年からのチャート
過去5年間のチャート