エリオットマネジメントのソフトバンクグループ株取得
その影響もあり株価が高騰したようです。
ソフトバンクグループと言えば、ハイテク投資のビジョンファンドについていろいろと論争がありましたが、個人的には大変注目しています。
エリオットマネジメントの保有比率3%(約30億ドル)なので、どこまでの影響力があるかは未知数ですが、ビジョンファンドの懸念点を経営陣に伝えたことで何か面白い変化があることを期待。
ソフトバンク株がどこまで過小評価されていることをどう読み解くかは素人には難しいのですが、ビジョンファンドの主なポートフォリオを見ながらいろいろと想像をしていきたい。
- Arm Holdings plc(半導体テクノロジー・デザイン)
- Brain Corporation(AIを活用した自律走行システム開発)
- Fanatics Holdings, Inc.(スポーツ関連商品イーコマース)
- Flipkart Limited(Flipkart)(イーコマース)
- Guardant Health, Inc.(ゲノム解析によるがん診断事業)
- Improbable Worlds Limited(VR/AR開発ツール)
- MapBox Inc.(地理情報プラットフォーム)
- Nauto, Inc.(AIによる安全運転支援サービス)
- NVIDIA Corporation(半導体GPU開発)
- One97 Communications Limited(PayTM)(オンライン決済サービス)
- Oravel Stays Private Limited(OYO Room)(ホテル予約サイト)
- OSIsoft LLC(産業用 IoT ソリューション)
- PingAn Health Cloud Co. Limited(オンライン医療ポータル)
- Plenty United Inc.(屋内野菜工場)
- Roivant Sciences Ltd.(AIを活用した医薬品開発)
- Slack Technologies, Inc.(ビジネスチャットツール)
- Vir Biotechnology, Inc.(AIを活用した感染症用医薬品開発)
- WeWork Companies Inc.(WeWork)(コワーキングスペースサービス)
- Zhongan Online P&C Insurance(インターネット専業保険)
ハイテクやプラットフォーム系をメインとしたポートフォリオかとおもいきや、WeWorkだけがばりばりの不動産(笑)
上場延期で炎上はしたものの、今後復帰してくれるのではないかと。
時代の流れにそってITが発達して、テレワーク人口が増えるほど、需要が伸びる。
アメリカが導入率約85%で、日本では約14%。ヨーロッパでは国によってまちまちですが、もっとも高いのはイギリスの約40%、フィンランドでは中央政府もテレワークを導入しているようです。
アジアでも今後導入率を30%にしていく目標を立てている国が多いので、市場としてはますます大きく、そして逆境に負けなければWeWork自体も同じく成長していくのは間違いないかと。
ただ、サービス内容がグローバルな拠点やスタイリッシュなデザインで、店舗展開のスピードも面白いのですが、稼働率が他の競合と比べると低い。
この稼働率の課題をクリアしたときにどうなるかが見ものです。
ビジョンファンドではポートフォリオの問題企業をどう見ているのか、どのような介入をしているのか。
見通しをもって、課題解決を今後していくことを前提にしているのであれば、短期的なニュースで世間が騒いでいるだけかもしれませんね。
炎上したときに、他の投資家仲間が「孫正義は老害かもしれない。」と言っていました。
今後を見通すことは難しいけれど、勝手に評価するのも言うのも簡単なこと。